公共交通特別委員会視察(広島市)

2024.10.30

今回の最終視察は広島市。広島市を走る路線バスは主に8社で運行され、かねてから厳しい経営環境に置かれていた。その対応として、本年4月にバス事業者と広島市による『協調・共創プラットフォーム』を設置。その取り組みについて伺った。

このプラットフォームでは、利用者目線での質の高いサービスの提供、まちづくりと一体となった移動需要の創出 などいくつかのテーマで戦略をたて、まずは、バス路線変更に向けた実証実験などに着手している。

バス事業者の利益に直接影響する機微な内容も絡むため、ご苦労もあるようであるが、各バス会社の枠組みを超えた全体最適と市民への公共交通サービスの改善に向けて、取り組まれていた。8社のバス会社が乱立するなど、本市と状況は違うが、バス事業の施策には参考となる点が多かった。

また、バス、路面電車のサブスクサービスやキャッシュレスシステムなど、私が目指したい内容が実現されており、この点の具体的な手法も質問させていただいた。

現在、広島駅は大規模な再整備を実施中であり、目玉は路面電車の駅2階乗り入れ。交通連結点の大きな改善となり、利便性が大幅に向上する。この件も動向を注視していく。

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