姫路に学ぶ「次世代の街づくり」と「歴史資源の守り方」
2026.03.25
姫路市にて公共交通と観光DXの最前線を視察してきました。金沢が抱える課題に対し、非常に具体的でアグレッシブな事例を見ることができました。
1. 「歩いて楽しい」は、徹底した「分離」から。
駅前から姫路城へ続く大手前通りのトランジットモールを歩きました。驚くのは、一般車を完全に排除した潔さです。
• バス・タクシー・歩行者の動線が見事に分かれている。
• 駅からお城が見える「軸線」が、街のアイデンティティを強烈に発信している。 金沢駅東口から武蔵・香林坊へ至るルートでも、こうした「思い切った空間再編」が市民のQOL(生活の質)を上げ、歩行者量を増やす鍵になると感じました。
2. 「二重価格」が守る、世界遺産の未来。
今月から導入された姫路城の「二重価格制度(居住地別料金)」についても現場を確認。
• 市民は1,000円据え置き、市外客は2,500円。
• 18歳未満は完全無料! 単なる値上げではなく、次世代への投資と文化財保護の財源を「外貨(観光客)」で賄うという明確な戦略です。マイナンバーカード連携によるDXで、窓口の混乱を防ぐ工夫も、私が提言している「デジタル市民パスポート(カナパス)」の実装に直結するヒントが満載でした。
3. 「平成の銘園」が、オーバーツーリズムを解く。
姫路城の西側に広がる「好古園(こうこえん)」を視察しました。平成4年開園と新しい庭園ですが、発掘調査に基づいた武家屋敷割と、水を取り入れた池泉回遊式庭園の美しさは「圧巻」の一言です。
• 滞在の分散化: 城一極集中になりがちな動線を、この質の高い庭園が受け止めている。
• 現代の技術と伝統: 水の演出や空間構成の見事さは、武家屋敷周辺の混雑緩和や、新たな魅力創出の大きなヒントになります。
「姫路でできていることが、なぜ金沢でできないのか?」 この問いを胸に、今回の知見を議会での提言、そして具体的な政策へと落とし込んでまいります。






