四国視察報告③ 「SDGs未来都市」徳島市
2026.07.01
視察最終日に、徳島市役所にて「SDGs未来都市」および先進的な「公民連携」の取り組みについて行政視察させていただきました。
視察のポイントと本市への示唆
1. 官民連携の超進化系「Co×Lab Tokushima(コ・ラボ とくしま)」
徳島市のSDGs公民連携プラットフォーム「Co×Lab Tokushima」は、単なるイベント報告の場ではなく、「行政が抱える具体的な地域課題」と「民間のノウハウ」を可視化して結びつける優れたデータベース構造。本市のプラットフォームのさらなる高度化に向けて、大いに参考にすべき一歩先んじた仕組みでした。
2.財政負担ゼロの民間提案制度「POLICY FUND」
株式会社ポリポリとの連携によるこの仕組みは、全国のNPOや事業者から社会課題解決の企画を募り、資金は民間寄付基金から充当されるため、市の財政負担は実質0円。行政は実証実験のフィールドやテーマを提供するという、これからの地方自治体が目指すべき画期的な枠組みです。
3. 水都・徳島ならではの官民連携プロジェクト
• ひょうたん島周遊船の電動化: ヤマハ発動機と連携し、次世代操船システム「HARMO」搭載の電動船を全国初導入。
• 太陽光パネルリユース実験: 2030年代に大量廃棄が懸念されるパネルの循環市場開拓。
• 公用車シェアリング: 平日は公用車、休日は民間シェアカーとしてアセットを有効活用。
地方都市が直面する「本音とリアル」
質疑応答では、長所に隠れがちな地方都市共通の課題についても率直な意見交換ができました。 4年ごとの首長交代による政治的コンパス(方針)の変化が現場の推進力に与える影響や、華やかな先進施策の裏で進む「中心商店街のシャッター街化」「就業人口の減少」という厳しい実体経済のリアル。
徳島市ではこれに対し、民間・NPO・行政が三位一体となった新たなグランドデザインのもと、中心市街地への再投資を急ピッチで進めています。
今回の視察で得た「行政の財政負担に頼らない公民連携スキーム」や「地方都市共通のリアルな苦悩」は、今後の政策提言において極めて有益な収穫となりました。本市の伝統や文化を守りつつ、次世代のDXやスマートな地域経済循環へ繋げるため、しっかりと発信してまいります。



