福井LRTの視察
2025.10.30
オーストリアに続きまたまたLRTの事となりますが、、
中核市サミットに合わせて、福井市のLRTの先進的な取り組みを視察してまいりました。 既存の鉄道会社2社(福井鉄道とえちぜん鉄道)が協力し、利用者の利便性を最優先に再構築したこのシステムは、地方都市における公共交通再生の強力なモデルケースだと強く感じました。
特に注目したのは以下の二つの核心的な接続点です。
1. 田原町駅:相互乗り入れの心臓部
田原町駅では、えちぜん鉄道(郊外)と福井鉄道(市内)の線路が物理的に接続されており、乗り換えなしの直通運転「フェニックス田原町ライン」を実現しています。
• 驚きの効果: この接続により、田原町駅を介して両社を利用する乗客数が3.2倍に増加したというデータがあります。既存のインフラを活かし、最小限の投資で「乗り換えストレス」という大きな障壁を取り除いた、非常に戦略的な判断です。
• 低床車両と通常車両のハイブリット: ホームは、えちぜん鉄道の通常の車両と、福井鉄道のバリアフリー対応の低床車両「FUKURAM」が並んで停車する仕様になっており、異なる事業者や車両が地域をシームレスに結んでいます。
2. 福井駅電停:都市の玄関口へのダイレクトアクセス
福井LRT成功のもう一つの鍵が、JR福井駅西口広場への軌道延伸によって実現した「福井駅」電停の設置です。
• 劇的な利便性: 路面電車が駅舎のすぐ目の前、新幹線や在来線、バスターミナルと同じ空間に乗り入れることで、乗り換え時の移動距離と段差が最小化されています。これはまさに「交通結節点の模範解答」です。
• 街の賑わい創出: LRTが都心のターミナル駅に直接乗り入れることで、市民だけでなく観光客にとっても利用しやすくなり、「都心に人を運ぶ」インフラとしての役割が最大化されています。
この福井の成功は、交通インフラの「機能強化」と「利用者目線での改善」がいかに重要かを教えてくれます。金沢市においても、福井の事例を参考に、JR金沢駅での新幹線・在来線・バスと、将来的な新交通(LRT/BRT?)や北鉄浅野川線とのシームレスな接続を徹底的に追求し、交通結節点の機能強化を図るべきだと強く感じました。
地方都市の未来は、市民の「移動の快適さ」にかかっていると確信しています。




