中核市サミット2025in福井に参加しました
2025.10.30
「中核市サミット2025in福井」では、中核市が地域生活圏の核となり、根本的な行政・社会システムの変革をリードすべきという提言がなされました。
1. 基調講演(東京大学 宇野重規 教授)
基調講演では、中核市が「地域から新しい日本を作る」ための挑戦として、以下の変革の必要性が強調されました。
• 「所有から利用へ」の転換: 所有者不明土地対策や遊休資産の活用のため、所有権絶対神話を見直し、利用を重視する制度改革を主導する。
• DXの本質的活用: ユーザー中心に行政機構を変革し、提供者中心の「自前主義」から脱却。共通プラットフォームの上に、柔軟なデジタル技術による「組み合わせ」で個性を発揮する。
• 多様な居住の許容: 複数居住地を前提とし、住民票・税制を含めた既存制度の改革を国に促す。
2. パネルディスカッションの主要事例
• 支援を必要とする人との「つながり」(岐阜市):
○ ひきこもり支援におけるオンライン居場所やメタバースなど、テクノロジーを活用した多様なアプローチで、支援が必要な人に確実に届ける工夫が必須。
• 縦割り排除と連携の深化(豊田市):
○ 多部署と社協が連携した重層的支援体制の構築は、「縦割り排除」の徹底と実効性のある協働が鍵。
○ 予防的支援として「ずっと元気プロジェクト」など市民の「出番」創出が行政コスト削減とウェルビーイングに直結。
• 住民の「担い手化」(松江市):
○ 公民館を「地域の福祉拠点」とし、住民が主体的に活動する仕組み(「みんなでやらこい」)により、持続可能な福祉体制を構築。
3. 学んだこと
今回のサミットの議論を受け、本市が取り組む、重層的支援体制の成功に向け、以下を強化ポイントと感じました。
1. DXによるユーザー中心の行政変革: 重層的支援体制において、縦割り連携を実質化し、テクノロジーを最大限活用してサービス提供体制を住民目線で最適化する。
2. 多様なアプローチによるアウトリーチ: オンライン居場所など、対面以外の手段も活用し、ひきこもり・ヤングケアラー等、支援の届きにくい層との「つながり」を絶対に途切れさせない仕組みを構築する。
3. 地域住民の「担い手化」の促進: 公民館などを活用し、住民が主体的に福祉活動に参加できる「場」と「仕組み」を提供し、予防的支援とウェルビーイングを推進する。



