【シンガポールで見たこと、感じたこと①】世界が羨む「都市計画の凄さ」〜未来へのビジョン発信に学ぶ
2025.11.29
今回、WRO世界大会視察の合間を縫って、シンガポール各地を回ってきました。WRO以外の部分について、数回(多分4回)に分けて報告します。
一点目として、都市インフラと計画の現場を巡り、そのスケールと緻密さから感じた大きな衝撃です。
■ 見たこと
① マリーナベイ・サンズ (Marina Bay Sands)
単なる豪華なホテルやカジノではなく、MICE(会議・イベント)機能を核に据え、湾岸エリア全体の景観と経済効果を最大化するために設計された「高密度都市開発の成功例」です。最上階から見た計画的に建設されたまちは、未来のまちを見ているようです。高層化してもなお、都市に息をのむような美しさと活力を与える景観形成力は、金沢の都心開発においても深く学ぶべき視点です。
② URAシティ・ギャラリー (都市再開発庁)
ここが最も衝撃的でした。行政機関であるURAが、シンガポールの都市計画の変遷と、2025年の将来構想を、巨大な都市模型や展示パネルで市民に「分かりやすく、インパクトのある形」で公開しています。
都市計画は、一部の専門家や行政だけで進めるものではなく、市民が未来を理解し、共感し、意思形成に参加するためのツールであることを再認識しました。
■ 感じたこと
現地の方との会話では、何年も前から、建設するものを決め、計画通り作っていくとのことです。しかも、スクラップアンドビルドを繰り返す。行政のイニシアチブの強さに驚き!
都市計画の重要性と凄さを肌で感じ、金沢市が進める都心軸再開発や広域交通計画において、以下の点が不可欠だと強く認識しました。
• ビジョンの可視化と発信: シンガポールのように、将来の金沢の姿を巨大模型やデジタル技術で分かりやすく可視化し、市民一人ひとりへの発信と共有を徹底すること。
• 市民との意思形成: 単なる説明会ではなく、市民が未来の都市像を「自分ごと」として考え、意見を反映させる双方向の意思形成プロセスを重視すること。
金沢市の未来のまちづくりに活かしてまいります。



