台湾出張報告④ 台南市の交通事情

2026.05.09

最近の出張先でのルーティンとなっている、現地の「交通事情」の定点観測。今回は台南市編です。

■ 歴史が動く「台南駅」

台南駅の駅舎は、日本の古き良き駅舎を彷彿とさせる趣があります。駅内のシステムも日本とほとんど同じです。現在は「鉄道地下化プロジェクト」に伴う大規模な改修工事の真っ只中。貴重な歴史的駅舎を保存・修復しながら、地下に新ホームを建設し、近代的な都市へとアップデートしている最中でした。まさに街の転換期を肌で感じます。

■ 市民の足、レンタサイクル「YouBike」

街中で非常に多く見かけたのが、公共レンタサイクルの「YouBike」です。 専用ICカードがなくても、スマホアプリやクレジットカードで手軽に利用できる仕組みが整っています。台南は坂が少なく平坦なため、市民や観光客にとって非常に有効なモビリティだと感じました。今回は時間がなく断念しましたが、次回の課題です。

■ バス利用に文化の違いを痛感

バス停の接近表示などはデジタル化されており、ハード面は非常に親切です。しかし、ソフト面で文化の違いが。台南では「手を上げて乗車意思をアピール」しないと、バスはそのままスルーしてしまいます。 実際に乗りそびれてしまい、観光客には少しハードルが高いと感じましたが、こうした「現地ならではの作法」を知ることも大切な学びです。

■ 台南と金沢の共通点

古い街並みや歴史を大切に守りつつ、公共交通のDXや近代化を並行して進める姿には、わが街・金沢と通ずる空気感がありました。どちらも「歩いて、乗って、魅力を再発見する街」。 今回の視察で得たヒントを、金沢のまちづくりにも活かしてまいります。

台湾出張報告③ 台南市の歴史継承とダイナミズム

2026.05.09

台南市では早朝の時間を活用し、市内を歩いて巡ってまいりました。そこで目にしたのは、歴史を重んじながらも驚くべき熱量で進化を続ける都市の姿でした。

​■ 過去を「保存」から「活用」へ:歴史を活かす知恵

​今回特に感銘を受けたのは、「旧台南州庁(現・国立台湾文学館)」や「林百貨店」、そして「孔子廟」周辺の街並みです。

日本統治時代の近代建築が単なる遺構としてではなく、現代の息吹を吹き込まれた「街のシンボル」として見事に再生・活用されています。古い歴史を尊重しつつ、現代の感性でリノベーションするその手法は、同じ歴史都市である金沢のまちづくりにとっても、非常に示唆に富むものでした。

​■ 欧州モデルの都市計画と多層的な歴史

​台南駅前や旧州庁周辺には、美しいロータリー(円環)が形成されています。これは当時の都市計画において、パリなどの欧州都市をモデルにした名残といわれています。

放射状に広がる道路が織りなす景観は、台南が歩んできた多層的な歴史の奥行きを物語っています。

​■ 台南のパワーを象徴する「静」と「動」

​一方で、静寂な歴史的建造物とは対照的に、信号が変わった瞬間に一斉に加速するバイクの群れには、圧倒されるほどのエネルギーを感じました。

静かな時を刻む歴史遺産と、ダイナミックに動く市民の日常。この「静」と「動」の鮮やかなコントラストこそが、現在の台湾、そして台南の成長を支える源泉であると肌で感じた次第です。

​今回の視察で得た「歴史の活用」と「都市の活力」のバランスを、今後の市政への提言に活かしていきたいと思います。

台湾出張報告② 台南市議会を表敬訪問

2026.05.08

訪台した議員団14名で台南市議会を表敬訪問いたしました。

​現地で非常に印象的だったのは、台湾の議員の皆様が自身の名前を記した「ベスト」を着用されている姿です。市民に顔と名前を覚えてもらうための情熱と工夫が感じられ、非常に刺激を受けました。

​温かい歓迎の中での意見交換では、金沢マラソンについてのご質問をいただき、私が代表して回答させていただきました。スポーツを通じた交流への関心の高さが伺えました。

​最後には、私が身につけていたバッジを台南市の議員へプレゼントし、金沢マラソンでの再会を誓い合いました。こうした草の根の交流を積み重ね、台南市議会との絆をさらに深めてまいります。

台湾出張報告① 八田與一技師 生誕140周年・逝去84周年 墓前祭

2026.05.08

台湾の出張報告を何回かに分けて、投稿します。

​台湾・台南市の烏山頭ダムにて執り行われた「八田與一技師 生誕140周年・逝去84周年 墓前祭」に参列いたしました。

​今回は節目の年ということもあり、日本から約250人、全体で過去最多となる約700人が集結する歴史的な式典となりました。

​何より胸が熱くなったのは、頼清徳総統が自ら足を運ばれた瞬間です。総統が「八田技師は台南市民にとっても家族だ」と語り、技師の築いたダムの水がいまや台湾の誇る半導体産業をも支えていると話される姿に、同じ金沢市民として、言葉にできないほどの誇りと感動を覚えました。

​また、会場には安倍昭恵さんのお姿もありました。日台の絆を誰よりも大切にされていた安倍晋三元首相の志が、こうして今も息づいていることを肌で感じ、喜びが込み上げてきました。

​金沢出身の八田技師が100年先の台湾を見据えてインフラを築いたように、私もデジタル技術(DX)や生成AIを駆使した「現代のインフラ」整備を通して、100年先の金沢に少しでも貢献できればと感じた次第です。

​そして、この尊い縁がつないでくれた台湾とのつながりを、これからも大切にしていきたいと思います。

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